ブログ

令和7年度 学校だより2号

「当たり前ではない日常に感謝」

                   北海道帯広聾学校長 二階堂 洋子

                         

先日、石川県の輪島市立輪島中学校1年生の皆さんから私宛に次のような手紙が届きました。

「(前文略)皆さんの支援のおかげで、私たちは勉強に励んだり、日常生活を送ったりすることができています。私たちの住む輪島は、建物がたくさん解体され、かつての姿が見られるところが少なくなってきました。輪島市のことを忘れてほしくない、この現状を伝えられるのはこの震災を経験した自分たちしかいないと思い、(中略)自分たちの体験したことをまとめ発信してきました。テーマは「体験を減災へ」です。今まで皆さんからたくさん助けてもらった分、今度は皆さんにできることは何かと考え、『語り部』活動に挑戦します。(中略)私たちの住む輪島の復興はまだまだこれからです。そこに住む私たちがまずこの輪島を元気にするためにも皆さんの力を借りて新たな挑戦をしていきたいと思います。(後略)」

私も実際に現地に行っていますが、未だに言葉を失うほどの状況が続いています。それでも子どもたちは、前を向いて生きていこうとしている、その力に勇気づけられますし、その挑戦を応援したいと心から思います。

本校の子どもたちの挑戦にも勇気づけられることがたくさんありました。運動会や学習発表会などの行事での頑張りにも感動しましたし、日常の活動や学習の中でも、幼児児童生徒のたくさんの成長ぶりを見ることができました。

何よりも毎日元気に登校してくる姿を見ることや、何気ないやりとりを楽しんでいる様子を見られること自体がかけがいのない、尊い時間でした。

この時期になると、前任校で通って来ていた子どもが突然亡くなったり、保護者が卒業式の直前に亡くなってしまったりしたことを思い出してしまいます。

卒業をすることも、卒業を見守ることも当たり前ではなくて、奇跡のようなことです。

本日、保護者、地域の方々に見守られながら、卒業証書、修了証を16名の幼児児童生徒に渡すことができました。どの子も様々な経験と学びを通して、大きく成長しました。元気に活動している子どもたちの様子や日々の成長を喜び合えること、当たり前ではない日常に感謝しながら、これからも皆様と共に歩んでいきたいと思います。 

あらためまして、卒業・修了おめでとうございます。

一年間ありがとうございました。